一谷幸一のブログ

ビヨンド株式会社の代表をしています。以前はアメブロをやっていましたが、今日からはてなで誰にも周知をせずブログを始めてみることにしました。日々会社での出来事を気軽に更新していきます。

VUIデザインと今までのWEBやアプリ開発との違い

VUIデザイナーのスキル開発での役割は、デザイナーとしてUI制作の他に、 WEBやアプリ(GUI)サービスの開発においてはエンジニアの領域であるコーディングや仕様書作成があります。

 

デザイナーといってもイラストなどのグラフィック作成はしません。サービスの目的に対して、ユーザーとの最適な会話とその経路を構築するのが主な業務ですので、やっていることはエンジニアに近いと思います。

 

ただ、GUIでのUI制作の中に含まれる、サービスのカラーやフォント、ボタンデザインのようなサービスの印象を決める仕事も、VUIではAIのペルソナ(人格)作成や、言葉の言い回しを決めたりしますのでデザイナーです。

あと、VUIは会話としてですが、伝えたいことを正確に、ときには魅力的にテキストとして書くこともしますので、ライターやディレクターの業務もします。

 

何が言いたいかと言うと、やること沢山あるってことではなく、VUIデザイン一つの業務でGUIサービス開発での多くの業務を担えるのです。なので開発が効率的です。

 

そうなるとチーム体制も異なってきます。ただ、スマートディスプレイが発売されたらスキルの内容によりますが、VUIに連動して画面を動かすと言う表現の仕様が加わりますので、それに対応する必要があります。

 

また、開発言語もアプリ開発と違い、プラットフォームによって異なることもなく、Node.jsかPythonのどちらでもOKですし、Googleが買収したDialogflowのようなプログラミングできなくてもスキル開発ができるツールも進化していきます。
そのため、エンジニア単価も高くないし、工数も少なくて済みますので、WEBやアプリに比べて安く作れます。

 

今、デザインという言葉は、概念自体が見直されてきていると感じます。本でも「デザイン思考が世界を変える」とか「デザイン組織の作り方」などのようなデザインの重要性を説くものが増えました。

英語のDesignを翻訳すれば「設計」ですので、その本来の意味になってきたということだと思います。「設計」はプロジェクトの上流工程です。VUIという新たなデザイン領域も生まれ、これからデザイナーの重要性は更に高くなるだろうと思います。